第67回日本輸血・細胞治療学会近畿支部総会

総会長挨拶

髙折 晃史

第67 回日本輸血・細胞治療学会近畿支部総会

総会長 髙折 晃史

(京都大学大学院医学研究科 血液・腫瘍内科学/
京都大学医学部附属病院 細胞療法センター)

この度、第67回日本輸血・細胞治療学会近畿支部総会を開催させて頂くにあたり、皆様には心より感謝申し上げます。

2019年12月に始まった新型コロナウイルス感染症COVID-19の流行は、現在も尚収束を見せていません。この間、本感染症は社会に種々の影響を与え、我々の生活様式にも多くの変化を引き起こしましたが、学会の在り方もまた例外ではありませんでした。様々な学会が、webやあるいはhybridで開催されてきた一方で、最近では現地での開催に戻りつつあります。これらの変化は、ある意味、学会の在り方を問いかけているとも言えます。その中で、本学会は近畿地方の輸血・細胞治療を専門とする医療者が年1回集まり、討議することが重要な点と考え、現地での開催をメインとした上で、臨床業務での人員確保やワークライフバランスへも配慮し、webでも配信することとなりました。

今回のテーマは、「輸血・細胞療法の新たな未来」として、従来の輸血療法に加え、CAR-T等の広がりつつある新たな細胞療法も大きく取り上げることとし、一般演題7セッション(30演題)、セミナー10セッションと、盛りだくさんのプログラムになりました。メインの会場を2会場に広げ、テーマを大きく分けることで議論がより深まるように工夫しています。加えて、お昼の共催セミナーでは関係者で吟味を重ねたお弁当を、また、午後の休憩時間帯にはとっておきのスイーツをお配りする予定で、視覚や聴覚に加えて、味覚や嗅覚からも議論を盛り上げることを目指しています。もちろん、懇親会もご用意しており、一般演題から選ばれた優秀賞の発表と授与もここで行います。

11月は、紅葉の季節で、京都が最もにぎわい、華やかになる季節です。是非、京都にお集まりいただき、広く輸血・細胞療法の未来を語らうとともに、秋の京都を堪能していただければ幸いに存じます。

令和5年10月吉日